ほくろ山下清

★先日、台湾へ平和と人権を考える旅（2019/2/27～3/2）に参加した。

　この旅は過去73年前の台湾における戦争の負の遺産を訪ね、その歴史を検証し慰霊をする旅であった。
★1つは「2.28事件」と2つは「牡丹社事件」である。この旅は沖縄タイムス記者同行のもと、2月28日と3月1日に速報で新聞掲載された。



★旅のきっかけは「1月28日の沖縄タイムス論壇～青山惠昭氏の記事」である。
　台湾に昔、どうしてこのような悲惨な事件があったのか！知りたくなったのである。
今回の旅の主催者「青山惠昭氏（75歳）」の父も、その事件の被害者になったが、台湾政府を相手に犠牲者遺族として訴訟を起こし、見事勝訴した世界的にもまれな裁判であったとのこと。それが「2.28事件」である！
　今回の旅は、毎年開催されるその慰霊記念式典に参加し冥福をいのる事でもある。大統領も参加する一大行事であった。
この式典は、いわゆる沖縄における「６．２３慰霊の日式典」のようなものだ。
　不覚にも、私は「2.28事件」や「牡丹社事件」というのはまるで知らなかった。
「2.28事件」とは1947年2月28日台湾に起こった暴動である。1945年日本が敗戦した後、50年間日本が植民地統治した日本軍人や民間人が祖国日本へ引き上げた。その後、中国からの国民党が台湾統治にやってきた。しかし、国民党は台湾人を差別と暴力と虐脱にしいたげられた。
　ある日、台湾女性が「闇タバコ販売」をしたところ暴行され、それがきっかけで暴動が起こった！鎮圧の為に発砲し死者が出た。それがなお一層の大暴動に発展した！放送局まで乗っ取り台湾全土に波及し、それを押さえ込むために中国から多くの国民党兵士がやってきた。
　政治や経済を牛耳る為に台湾の学者・医者・教育者やその他知識人が理不尽に逮捕収監され処刑されたとの事。

★それは、まさしく沖縄の「コザ暴動」と類似している。民衆の抑圧された暴動であった。
　「コザ暴動」とは、1970年12月20日発生！その内容は、米軍人が沖縄人に交通事故をしたにも関わらずMPが逃がそうとした事がきっかけだった。だんだん群衆が集まった事に恐怖を感じたMPが威嚇発砲したことが暴動のきっかけだった！

★青山恵昭氏の父はそのような2.28事件に巻き込まれ他3名の沖縄人も含めて犠牲者になったそうである。長い年月の訴訟の結果父の人権を名誉回復したのである。
　前述の2つの暴動事件の違いは、2.28事件では台湾人1万8千人余の死者が出たが、コザ暴動事件では1人も死者はいない。沖縄人は米軍人の車だけ道路の真ん中に引っ張り出して放火し、民間人には迷惑かけないようした・・・。

★次回は、その後の中国国民党による圧政と人権侵害についてブログします・・・つづき