2012年03月23日

その29 「運命の人」に感涙!

★時代の激動に翻弄された沖縄・・・山崎豊子原作の「日曜劇場・運命の人」10回シリーズのヒューマンドキュメントである。このドラマはフィクションであり、設定ストーリーなどはドラマとしてオリジナルに製作されたものである。主役の新聞記者「弓成亮太」が演じるのは、【沖縄返還密約事件】と呼ばれる約40年前に実際に起こった事件を世にあばく敏腕記者役である。事件とは「沖縄祖国復帰にともなう米軍との密約」である。まだ鑑賞していない方は是非ともお勧めする。(DVDやインターネットからも鑑賞できる)

 最近の我が国においては「三権分立」の危機を感じる。三権とは立法・行政・司法であるが、その司法においての中立性が危うい・・・特にここ沖縄においてはあらゆる裁判の結果に納得がいかないケースが多い。40余年前のこのドラマを見て「今もあまり変わってないな・・・」と思った。

 本ドラマ最終回の内容はあまりにもリアルであった。沖縄においてのロケでは、ここ読谷村の我が家の近くの風景があり、また、戦争体験者役「泉谷しげる」が扮する「渡久山朝友」という名前も、知る人ぞ知る読谷村在住の某先生の名前をもじったものである。また、その証言をもとにガマにおける集団自決などは当時の内容をリアルに表現していた。

 昨今、沖縄の新聞紙面には、県が設置する第32軍司令部壕の戦争体験説明版から「慰安婦」「住民虐殺」そして「沖縄は捨て石」などの文言表現が削除される・・・どうして過去の過ちを真っ正面から見つめ、未来への学習としないのか、これらの考え方は決して「自虐的歴史観」ではないと思うが・・・
 今一度、録画していた「最終回ドラマ・運命の人」を見なおしてみたいと思った。


(66年前に沖縄本島・読谷村へ米軍が上陸した浜で遊ぶ子供達)



Posted by ほくろ山下清 at 16:33│Comments(0)
 
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