ほくろ山下清

★震災後、世間でよく目にする言葉は「絆」・・・

　3/2日沖縄県新聞記事（沖縄タイムス）内容
『東日本大震災の犠牲者をしのび元漁師の玉城文吉さん（87歳）＝糸満市＝が詠んだ琉歌「無情ぬ嵐」に曲をつけた作曲家の杉本信夫さん（78歳）＝同市＝がコンサート用の楽譜を手掛け「沖縄から連帯の思いを伝え、支援の輪を広げよう」と実演家らに協力を求めている。同琉歌は、宮城県南三陸町の防災無線で最後まで避難を呼びかけ、津波の犠牲になった遠藤未希さん（享年24歳）への思いを琉歌に詠んだもの。杉本さんは「糸満海人の持つ連帯の心に動かされた。必ず広めて被災地の力にしたい」と話している。
　玉城さんは昨年3月、震災報道で遠藤さんの最後を知り、悲しみとともにやりきれない思いに駆られた。最後まで避難を呼びかけていた使命感の強さ、披露宴を控えていた婚約者の悲しみ・・考えるだけで涙が止まらず、夜もねむれないまま、思いを琉歌に込めた・・・以下省略。』の記事を目にした。
　私は友人である杉本氏へさっそく連絡し、この作品を東北へ届けたいので、その音源が欲しいとのお願いをした。その後、その音源CDが急ごしらえで我が家に届いた。何度も繰り返し聴くにつれ作詞者の思いと、杉本氏の作曲表現に感動し涙した。
　この作品を一日でも早く東北の皆さんへ届けたいとの思いで知人の「FMよみたん」のN代表者へメールした。同時に、東北仙台市出身者でFMよみたんパーソナリティを勤めるのTさんへもメール送り翌日朝9時過ぎから打ち合わせを行い、3/15の番組で紹介することになった。
　番組内容は杉本氏とのTELインタビューによる参加で番組は進行した。【詳しくはgoogleから「FMよみたん」の「ゆんたんじゃ出番ですよ3/15日」を検索して下さい】そこで、番組を聴いていた私は新たなショックを受けた。なんとこの作詞者の玉城氏は震災記念日の3月11日の翌日12日に逝去したとのこと。
　杉本氏は完成した音源CDを作詞者の玉城さんの病院へ捧げに行くと、玉城氏は前日に亡くなったとのこと・・・。１周年祈念の前に玉城氏の生前にその歌を聴かせられなかったことに杉本氏は悔やんだ。その翌日、杉本氏は御霊前で生演奏を捧げてきたとのこと。その翌日に私のところへそのCDが届いたのである。そのCDが本日（3/15）FMよみたんの電波で発信されたのは感慨深いもであった。
その琉歌「無情ぬ嵐」とは・・・



ここにも多くの「絆」があり、その絆を大切にするために杉本氏とご相談の結果、
①本作品を亡くなった遠藤未希さんのご遺族に贈ることを確認。
②東北地方のFMネットにおいてFMよみたんとの連携をして発信をすることを確認。
本琉歌が日本全国にも知れ渡り今後の生きる支えになれば幸いである。

　震災で亡くなった「遠藤未希さん」と琉歌を作詞した「玉城文吉さん」のご冥福を祈ります・・・

追伸　「FMよみたん」におかれましては、二度目の「東北震災ツアー」が企画され、多くの参加者を募っています。第1回目には私も参加いたしましたが、とても有意義な旅でありました。まさしく「百聞は一見にしかず」でした。
＊期日　3月26日（月）～29日（木）
＊詳しくは下記へお問い合わせをして下さい。
　TEL　　098-(958)-7860
　メール　fm786@fmyomitan.co.jp